名古屋港管理組合合格 林祥代さん(南山大学英米学科卒)

 私は某予備校で吉田先生の講義を受講していました。その時に吉田先生の「つながり」・「対比」に注目した講義が自分にとって吸収しやすいものだと気づき、先生の無料講座に数回参加した後、吉田塾での講義も受講させていただきました。
 私の公務員試験への挑戦は2回目でした。1回目の時は公務員試験への勉強のとりかかりが遅かったこともあり残念な結果となってしまいました。そこで、「今度こそは」という思いを抱いて挑んだ2回目は勉強のやり方に行き詰っていました。
 思えば、高校・大学の入試は推薦だったため今まで試験勉強は定期試験のためのものくらいしか取り組んだことがありませんでした。推薦入試では、内申点と定期試験での学年順位が重要になります。私の場合、友人に真面目と称されている性格が幸いして、内申点は良い水準をキープできていました。また定期試験では定期試験二週間前からの勉強や一夜漬けを行い、学年上位の維持ができていました。限られた範囲の勉強だったため、特に不得手な教科は教科書の内容をそのまま覚えて挑むこともありました。今にして思えば、ひたすら暗記する勉強スタイルで試験を乗りきってきました。
 しかし、公務員試験の勉強に取り組むと同時に今までの勉強方法ではやっていけないと感じ始めていました。教科数が多く内容も幅広いため、覚えなければいけないことに頭がついていきませんでした。しかし、私は今まで行っていたもの以外の勉強方法を見出せませんでした。その結果、無謀だと自分でも感じつつも見たままを暗記する勉強スタイルのままを貫いていました。そして、模擬試験の際には「聞いたことがあるけど解けない」問題が多くなり点数を落としてしまっていました。
 苦手科目が数的推理だった私にとって、得点源になるのは社会科学や人文科学などの暗記科目でした。しかし、広範囲すぎてすべてを暗記するのは不可能。そこで、吉田先生の記憶に残りやすい講義に助けを求めました。吉田先生の講義は「つながり」・「対比」に重きを置いているだけでなく、記憶の引き出しの取っ掛かりになる知識まで加えてくだるため自分の中に理解が残りやすいものでした。また、数回の復習を行った後には、「こういうことだったのか」のような、学んだだけの知識が実感をもって使える知識になったのだと思うことが幾度もありました。
 また社会時事講座は、「つながり」を意識した講義の最たるものだと私は思います。市販の教科書に書いてある時事は今年の動きのみを取り上げているものが多く、数字などをそのまま暗記せざるを得ません。しかし吉田先生の講義の場合、今年の動きに至った経緯など流れの順を追ってくださるため、理解・納得をしやすかったです。さらに、実際の問題を解く時ハネにくい選択肢があった場合だったとしても推測を立てることができ、正解することがありました。加えて時事は経済・社会と密接していることもあり、時事を学んでいるのに他教科の学びにもなっていることがありました。吉田先生の一つの科目にとらわれて勉強するのではなく、つなげることで複数科目を効率よく学んでいくスタイルは勉強する楽しさも見出していくものでした。
 他にも、吉田先生の「資料の見える化」(←勝手に命名)は大変心強いものでした。私は資料の数値を覚えていくのがとても苦手でした。資料を読んでもいきなり出てくる数値と印象が拭えなかったためかおおよそのあたりをつけることすら難しい状態でした。また、公務員試験で使われる資料は私には全くなじみがないものが多かったこともあり、名前は知っているけれど具体的に何を表している資料なのかをわからないまま暗記に走ってしまっていました。しかし吉田先生の講義では資料が何を表したものなのかを明らかにするだけでなく、自分にとって身近に感じられるものの例で話してくださるため、自分の中で数値がストンと納得することができました。特に印象に残っているのは国の歳入・歳出に関する数値です。国という規模やお金の額が大きすぎて分かりにくかったものを、家庭規模にまで落とし込んでくださったことでイメージしやすくなりました。プライマリーバランス赤字は借金が年々増えていく家庭と同じようなものとの解説などがあったため日本の歳入・歳出事情は厳しすぎると実感すると同時に理解が深まっていきました。数値に関していくつかのおさえるべき数値の他は、どのようにして求められた数値なのかを順を追って解説してくださりました。ただの数値から意味を持つ数字になったことで納得しやすくなっただけでなく、どのような過程から出てきた数値であるかを学んだおかげで問題を解く際には当りをつけられるようになりました。数値に対する理解に加えて、吉田先生はグラフという形でも示してくださいました。そのためそのグラフをノートに書いたことで全体的なバランスがより分かりやすくなり、覚えるというよりも理解する形で苦手だったプライマリーバランスに関する数値を学ぶことができました。
 私は時事問題の出題数が多い地方上級を志望し、吉田先生を活用させていただきました。すると試験本番では選択肢の一つを読めばすぐに正誤判断ができたり、選択肢の一行だけを読んで正誤判断ができたりと時事問題で大幅な時間短縮ができました。こうしたこともあり、無事志望先の一次試験・二次試験ともに突破し最終合格をいただくことができました。勉強に行き詰っていた自分のままではこうはなれなかったです。吉田先生には感謝の言葉しかありません。